市販の明るいものが安くで手に入るのに、あえて作るという面倒くさい話
拙宅の軽自動車、マップランプや室内灯の電球が当初T10x31mm(フェストン球)という筒型の電球だったものが後期モデルからT10ウエッジタイプ球に変更されていた。フェストン球は10W、ウエッジ球が5Wなのでバッテリーの負担を考慮したのだろうか?
市販の車種対応LED製品は探す限り前期用のT10x31mmフェストン球仕様で後期のウエッジ仕様は見つからず、ならばと自作に切り替えた。既成もキットも電源を取るソケットをウェッジ用に換えれば対応できそうだが、ウェッジタイプにすると両面テープでの基板固定方法に課題があるのか見かけない。
前の車の時と同様「電球色」にこだわってみた。基板は当初ユニバーサル基板を切ってあったのだが、サンハヤトの既成を買ってみた。T10ウエッジ球は筐体のソケットにまっすぐしっかりささるので基板と一体化させれば両面テープなどで固定せずとも充分支えられると踏んだ。
T10のソケットはギリギリまで切り詰めて、電球の高さより仕上がりが低くなるようにした。位置が決まったらショートがないか確認して接着剤でソケットを基板に固定する。既成のプリント基板はユニバーサル基板よりさすがに取り回しが良い。収縮チューブで絶縁しソケットを接着剤で固定した。マイナス側に整流のスイッチングダイオードを使うのを忘れてちょっと後悔。
30mAの広角電球色を3灯、15mAのCRDを並列に使うベタな回路。一応日亜製。サンハヤトの基板はチップ型やFLUX、砲弾型まで使えるように設計されている。完全なる文系のポンコツ頭では理解できないが、素子の配置や経路を考えてプリント基板を設計する人たちは凄いと思う。
比較するとやっぱり電球の方が配光が良くて明るい。片側で材料費は約500円。サンハヤトの基板はもともと4枚連続を折って使うので、1箇所を2列にして6灯にするか、あるいは高性能、高輝度LEDにすれば「爆光」にはなるだろうが、不便なほど暗いわけではないので良しとしたい。