ママチャリ1号機のBBをカートリッジ化する-2-

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抜け道対策では右ワンが外せず、専用工具を奮発した。

BBカートリッジのフィッテイングについて

2023年9月10日追記

本件を投稿した時点では、大きな勘違いでシェル幅を68mmと思い込んでいたが実際のシェル幅は1号、2号とも正しくは70mmであった。当時使用したUN-300は左側のベアリング部がワンに完全にはまっておらず、1年ほどでクラキングのガタが出るという不具合が発生した。
シェル幅70mmで改めて調べた結果、BBカートリッジはUN-300Kというチェーンカバー付の品番を使うのが正しい選択と判明したが、幅が広いため、スペーサーか、フランジのない左ワン(補修パーツ)を用意するのが解決策となる。詳しくは下記のページを参照されたい。

右ワン用のSST(特殊工具)がないと作業が進まない問題

SST(Special Service Tool)=特殊工具

コッタレスハンガーを整備・脱着する工具のうち、なぜか右ワン用だけは安価な製品が無い。そのため、先人たちの工夫されている様子がWEB上にあふれているのだが、なぜかママチャリ1号機の右ワンにはそれが通用せず、専用工具を購入するに至った。

先人情報ではホームセンターで手に入る24㎜のナットやボルトを使うと外せるというのが定説なのだが、ママチャリ1号機の右ワンはの24mmのナットが合わず、行く手を阻まれた。

24mmナット(No Possible)

ママチャリ1号機は日本メーカー製、先人のネット情報に反してナットの24ミリが合わず、急遽22ミリを買いに走ってみたがそれも合わなかった。

22mmナット(No Possible)

22mmナットは小さい、隙間にワッシャーを嵌めてみたりもしたが、強い力がかかるので失敗した。
一応、ググってみたが、23mmというサイズのナットもボルトも見つからなかった。かなり調べたがインチサイズでもニアーなサイズは無く、対辺23mmはこの世に存在しない規格のようだ。

諦めて専用工具を購入

右ワンが外れなければBBカートリッジ化は先に進まないので専用工具を買う。
購入したのは前田工機 ハンガーワン工具6爪溝式用(写真下)32mmのソケットも用意した。
ただし、右ワンは違う形状のものがあるので現物の確認が必要である。

専用工具で右ワンを外す

そう簡単には緩まない

専用工具があっても。。。
固着が激しく結構てこずった。スタンドを立てた状態で32㎜のソケットに1/2のクロスレンチをかけるがびくともしなかった。

エアインパクトレンチ(No Possible)

手持ちの、インパクトレンチで振動を与えるが、安物が故にか「インパクト」なしだったw

車体を寝かせてしっかりと力をかける

CRCをたっぷりかけておき、車体を寝かせ、またがってクロスレンチに体重を掛け、満身の力で何とか緩んだ。。。手持のクロスレンチと1/2sqのソケットは車のホイール脱着に所持していたもの。
 自転車やバイク等を触っている人の場合1/2sqの工具は馴染みがないかもしれない。

BBカートリッジのインストール

SHIMANO BB-UN300

注文から届くまで半年待ったSHIMANOのカートリッジ。
1号機も3号機もシェル幅は68mmでカートリッジとの互換性は問題ない。いずれもハンガー芯のサイズは3T、軸長は126.5mmなので、合いそうなのは、SHIMANO BB-UN300 スタンダード シェル幅68mm 軸長127mm、チェーンカバー対応のE-DLという品番になる。

注:作業の記録として記事は残してあるが、正しくはシェル幅が70mmだったのでKの付かないUN-300を使用する場合は、左側をフランジのない補修パーツを取り寄せることで解決する。2023.9.10追記

シェルの洗浄

ワンを外すとシェル内には古いグリスや泥や汚れ、シートポストから錆などが落ちているのでブレーキクリーナ等できれいに掃除する。

右側の仮固定(チェーンカバーステーの位置出し)

グリスを塗ったら、チェーンカバーのステイを共締めしなければならないのでステイとカバーを仮組し、ステイの位置を出してからカートリッジを締めこむ。本締めは左側をある程度締めこんでからの方が良いかと思う。

カートリッジ用のSST(工具)は32㎜のソケットと一緒に準備しておいた。Shimano製もあるが、海外製の安価なものも選べる。

右は逆ねじ、目が細かいので無理にねじ込んで潰さないように慎重に。
チェーンカバーをセットして位置ぎめして本締めする。その後、手間だがもう一度チェーンカバーを外してクランクを組み付ける。

左側の固定

右側が収まったら左を装着。左は正ねじ。

BBカートリッジのススメ

組付けてしまうと見た目は何が変わった?という感じw
でも明らかに漕ぎ味がスムーズになっている。グリグリとした感触が無くなり、足の力がダイレクトに後輪に伝わるような感じというとちょっと言いすぎか(笑)一緒にリヤハブ軸をOHすると更に滑らかな漕ぎ味となり、ひと漕ぎでスイーッと惰行するのはとても気持ちよくママチャリ侮るなかれである。

クランク脱着、BBまわりに専用工具が必要だが、BBのカートリッジ化は1,500円から3,000くらいの投資でクランクの漕ぎ味が滑らかになり、ほぼメンテナンスフリーなのでお勧めである。

ボトムブラケットのオーバーホールはベアリングの玉当たり調整が難しいのでカートリッジの方が良いと思った。

ご注意

ママチャリのBBカートリッジ化については自転車本体も補修用パーツもメーカーが互換性を保証しているわけではなく、このサイトを参考にされてもお持ちの自転車が同じように交換できるとは限りません。自転車整備には民間の整備資格もありまずが当方は無資格です。個人の趣味として楽しんでいるもので、時に互換性がなく購入したパーツが使えないようなこともあります。万一の場合、改造として販売店やメーカーの保証が受けられなかったり、補修パーツも本来は整備業者向けのものがネット上に流通しており自由に購入できますが、参考にして作業されてうまくいかなかったとしても当方は責任を持てませんので自己責任で作業願います。

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