ママチャリ2号機のローラーブレーキをアップグレードする

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ママチャリ2号機のローラーブレーキを上位モデルに換装した。2020~のコロナ禍の海外における自転車ブームでSHIMANOの国内のパーツ供給が途絶えることが多く入手に苦労した。

SHIMANO ローラーブレーキ DETAIL

SHIMANOのHPではローラーブレーはキメカニカルディスクブレーキのフィールに近いとうたっている。ロックしにくいという事でいえば確かにディスクブレーキと特性は同じか。

  • INTER-3 3 SPEED STANDARD
  • C3000  7 SPEED HYPER
  • C6000  8 SPEED HYPER

NEXUSブランドはINTER-3(3速)、C3000 SEIRES(7速)、C6000 SERIES(8速)に分かれており、上位のC3000とC6000にハイパーローラーブレーキが設定され、公称では専用ブレーキレバーを使用した状態でスタンダードタイプに対して10%強化されているらしい。WEB情報ではスタンダードのローラーブレーキからはポン付で交換できるとのことで、ただただ見かけの良さで交換することにした。
私見だが、筐体や制動部分は共通の仕様で冷却フィンの大きさの違いと踏んでいる。
カタログ値はそれぞれフィン径が122mm、140mm、150mm。BR-C6000の切削されたフィンの造形は高級感があり目を引く。

SHIMANO INTER-3シリーズ

BR-IM31-R(ベーシックグレード)

広く内装3段車に採用されており、皆知らずに乗っているぐらいスタンダードなアイテム。
軽快車の外装6速、7速車への採用も多い。
写真はフィン付のBR-IM31RF、フィン付は電動アシスト車に使われていることが多く、品番はSHIMANO BR-IM31Rまたはフィン付のBR-IM31RFでフィン有無の差はおよそ300円。
バンドブレーキに比べて効きはソフトだが、グリスが切れない限り音が出ることはなく、雨の日でも効きが落ちないといわれている。

BR-C3000シリーズ

BR-C3000

7速コンポーネント用 フィン径122mm

  • ママチャリ用はB.C. 3/8
  • スポーツバイク用 M10

BR-C3010

7速コンポーネント用 フィン径140mm

  • ママチャリ用はB.C. 3/8
  • スポーツバイク用 M10

BR-C6000

8速コンポーネント用 フィン径150mm

  • ママチャリ用はB.C. 3/8
  • スポーツバイク用 M10

ママチャリと上級スポーツバイクはシャフトの規格が違う

ハイパーローラーブレーキはママチャリ用とロード/スポーツ系で別にラインナップされているので購入時には注意が必要。ママチャリ用のシャフトはB.C. 3/8(9.525mm径、英国式のインチサイズに由来しているガラパゴス規格)という特殊な規格、上級スポーツバイク用のM10サイズのシャフト(10mm径)用と別に販売されている。
※2022.3.22追記

コロナ禍で入荷途絶

以前から目をつけていたのだが、コロナ禍の欧州需要の増大と生産地での遅延や操業ストップなどの影響とのことで、SHIMANOのサイトでは在庫なし、どこかのショップに在庫があってもプレミア付き価格だったり。2021年初め、あるサイトでBR-C6000をオーダーできたので入荷待ちしていたが、半年先の納入予定日を過ぎ、後日入荷日を連絡というステータスに変わってしまい見込み薄になってしまった。時を同じくして突如、BR-C3000が入荷したらしく即納状態になったのでフィンの大きさを妥協して購入した。フィン以外基本性能に変わりはないと思われ、常にチョイ乗りでブレーキが過熱しそうな長い坂もないので問題なしと自分に言い聞かせるw

BR-C6000とBR-C3000シリーズとの違い

2023年1月4日追記

ネット情報によると、BR-C6000はシューが富士山型に切削されており、ドラム側はそれに合わせて逆富士型にくぼんでいるので制動時の摩擦面積がBR-C3000シリーズよりも多く取られていることが判明した。よって制動力はBR-C6000の方が高くそれに合わせて放熱フィンが大きく作られているという事がわかる。BR-C3000とBR-C3010もフィンの大きさだけでなく構造に違いがあるかもしれないので機会があれば検証してみたい。見た目でいい加減な評価をしてしまい反省。。。

BR-C3000取付

取り付けには気になるような特別な作業は特にない。 BR-IM31RFでは本体を17mmのナットで固定するが、内側にゴムが入った厚ワッシャを押し込むだけとなっている。今回購入したパッケージはブラケットやボルト類は付属されていなかったので既存を流用した。

作業については、SHIMANOのHPよりマニュアルをダウンロードし、手順を確認することを強くお勧めする。我流手順は故障・失敗の元である。

当初取り付けたBR-IM31-Rは、ブレーキ本体を薄いナットで車輪(ハブ側)に固定しなければならないが、BR-C3000シリーズはゴムがはめられた金属製のスペーサーを差し込むだけである。

フレームに取り付ける際、爪のエンドで傷をつけないように気を付ける

若干てこずったのはワイヤーの固定。
コツがわかればそれなりにできるが、ワイヤーの固定位置とワイヤーをブラケットに固定してからの調整が難しい。

冷却フィンは小さくともスリットがあり、それなりに気分は盛り上がる。完全に自己満足の世界だが。。。
レバーは推奨タイプではないが、ブレーキの効きについては十分に効きの良さを感じたので実用上もアップグレードする価値はあると思う。

ローラーブレーキ専用レバー

SHIMANO製品は頻繁にモデルチェンジが行われるうえ多品種の為、互換性については難解で、適合するパーツの選定が難しい。NEXUSシリーズのローラーブレーキ用に4フィンガータイプのBL-C6010が設定されているのがわかったが、同じローラーブレーキ用とうたっているのにBL-C6000は最新のローラーブレーキには非推奨だったりするのでややこしい。

下記はSHIMANOの「製品互換情報」2019-2020からの抜粋である。
表中の「NOTE」は「この組合わせでは充分なブレーキ⼒を得ることはできません。」とあり、現在使用中のBL-R2000「Claris」にはローラーブレーキモードのスイッチがついているが、現NEXUSシリーズ用としては効きが十分ではないようだ。
 ローラーブレーキ用には品番に「T」のつくVブレーキ用はNGで、切り替えスイッチ付きを選択するようにというのが定説。

なぜか表中には BR-IM31R、BR-IM31RFの表記が無い。

ローラーブレーキ専用レバーのススメ

メーカー推奨ということで、左(REAR BRAKE)をBL-C6010、同じ4フィンガーでキャリパーブレーキにも対応しているBL-C6000を右(FRONT BRAKE)にすると、見たときのバランスはよくなりそうだ。

2021年9月現在、NEXUSシリーズ用ローラーブレーキ対応レバー「BL-C6010」のシルバーが在庫僅少、ブラックは2022年2月ごろ入荷予定。

BL-R2000 Claris

制動力は十分出ていると思うが、2.5フィンガータイプなので握力や握り方によっては4フィンガーの専用レバーを使わないと制動力を得るのに心許ないのかもしれない。個人的には専用レバーを入手するほどでもないかと入手は思案中。

後日、ハイパーローラーブレーキ用レバーを入手(追記)

欠品の続いたBR-C6000を入手(後日追記)

BR-C6000をママチャリ2号機にインストール

BR-C3000はママチャリ1号機にドミノ移植

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