
フロントグリル付近をアオシマのパーツを流用しながら再生する
ADVAN CAROT KURATA TRUENO ’84
土屋圭市氏が、1984年富士フレッシュマンレース AE86クラス 6戦全勝 シリーズチャンピオンを獲得したトレノ
フジミからは1985年ころモデル化されたが現在は絶版となっている。オークションではエポック社の1/43のミニカーを見かけるが、フジミの1/24も時々出品されている。
他のメーカーでデカールが発売されていることを知り、フジミのトレノ(前期)をベースに「キャロット倉田TRUENO ’84」を復刻する。
1/24 ISD001 トレノ前期型1600GT APEX AE86 藤原拓海

ADVAN TRUENO復刻の種車は2025年発売『四輪独立アライメント調整機構』を搭載した新シャーシ仕様で登場したものを購入
もともと頭文字Dの仕様にはあまり興味がないが、いろいろパーツが追加されているのもあって選択。とりあえずはフジミのトレノ前期で新シャーシ仕様であれば何でもよかったのが正直なところ
アオシマの藤原拓海仕様も積んであるが、大柄なアオシマよりフジミのたたずまいが好み。
フロントの作りこみ
フロントの作りこみは位置決めの加減から、まず両側のサイドターンランプ→ライトカバー→ラジエターグリルの順で作業を行う
43. サイドターンランプの位置決め

アオシマのサイドターンランプは段付きになっている。0.5tのプラシートの2枚重ねでちょうどピッタリ。現物合わせでフェンダーの部分に接着
43.ライトカバー

アオシマのライトカバーを流用
ただし、透明ランナーについているライトカバーはやや丸みのある後期用なので本来前期はほぼ平面なのだがここは妥協した。
位置を決めるものが何もないので裏から練ったエポキシパテを詰めて土台にして接着した。

透明パーツのライトカバーはあらかじめ軽くサフェーサーを吹いておいた。
エポキシパテはゆっくり固まる高密度タイプを使ったので角度やバンパーとボンネットとの間隔を見ながらゆっくり位置決めした。
ボンネットの延長は目見当、使うパーツをあてがいながらの現物合わせなので、若干「チリ」は合わないものの角度を変えながら位置を見て一番自然に見える位置とした。エポキシパテの高密度タイプは硬化まで時間がかかるのでここで置いて、以降は翌日とした。
44. ラジエターグリルを作る

ライトカバーの横にまず現物合わせで縦桟を入れて枠を作る
0.3tのプラシートをボンネットのカーブに合わせてまず三枚切り出す。三本の横桟のうち、真ん中の桟は「二重」になっている。三枚重ねにするときに真ん中のシートを少しずらして接着し二重を作った
ラジエターグリルの
接着は、流し込みのタミヤセメントで仮止め、裏から瞬間接着剤で固定

見えにくいが、フジミのグリルも、この「二重」はきちんと表現されているが、抜けていないのが残念。
グリルの三本のうち上下の横桟は上はボンネット、下はバンパーに接地した状態でも見た感じが問題なかったのでそのまま接着した。

裏側から縦桟を7本。目見当でも案外間隔は均等になるもの
サイドターンランプの枠はプラシートの点付け接着だったので「溶かしランナーパテ」を使って補強した。

「顔」が完成