15年ぶりくらいにモデラーに復帰、その初号にとADVANカラーのレビンに興味をひかれたものの、できればフジミのハチロクレビンは避けたかった
製品レビュー
フジミの公式ページより箱絵を転載
フジミ模型 1/24 ID291 アドバンカローラレビン 3door （インチアップシリーズ）
多分80年代後半には販売されていたと思われる金型のモデルで’86 TRUENO SRに乗っていた者としてはどうしてもディテールに許せない部分が多く、できれば避けたかったのだが、土屋圭市ファンとしてADVANカラーには興味があったので、型の整っているアオシマのレビンとニコイチにするつもりで購入。
89年くらいだったか一度「峠シリーズ」のトレノを「ハチゴー」っぽく自分仕様で作って以来の再会となった。
トレノ、レビンそれぞれの前期、後期とその派生モデルにと金型が使いまわされたようで、その遍歴が前期と後期の混ざったような複雑な形状となっている。
フジミの公式ページより転載
フロント
- ボンネットが低くライト・グリルが細い
- ライト・グリルが実車よりスラントしている
- ボンネット先端が刃のようにとがっている
- バンパーウインカーの幅が広い
- バンパー上部のスリット形状と段付き
- バンパー下のスリットなどの表現が曖昧な形状をしている
- バンパーが出すぎで出っ歯になっている
いや、でも、これをストレートに組んでいる方の完成品を見ると案外それらしくレビンに見えるのでケチをつけすぎなのだろうか？
サイドビュー
- フロントドアの窓枠下辺がミラー側に下がって傾斜している
- サイドモールが厚く太い
- 中心のプレスラインの角が甘い
- 窓枠のケガキがフリーハンドかと思う緩さ
- ルーフが角張って見える
- フェンダーのふちが丸い
窓枠を水平に修正し、モールを貼りなおせばアオシマ製よりも現物に近い印象になるような気もする
リヤビュー
明らかにテールランプ部の形状が「後期」なので「前期」としてはデザインにかなり問題がある
- 前期はハッチ下のガーニッシュが無い
- リヤハッチの右側が膨らみ、垂れている
- ナンバー照明部分も後期形状
- 実車のリヤハッチ後端はもう少し平ら
レビン前期のテールランプはかのロータスエスプリにも使われた由緒ある形状なのでハチロクファンにとってはこれは正直許し難い問題である、但し書きはあるものの、箱絵は明らかに前期テールなのだから
ボンネット
ボンネットの段の形状はトレノっぽいのと後端が丸すぎること、窓枠はリアルに2重になっているが逆にもっさり見える
左右フェンダーの角はもう少し丸くてもいいかもしれない
拾ってきた写真などを並記すればディテールの問題点がわかりやすいかもしれないが、著作権の問題がありそうなので公式ページからの転載がうたえるものと手持ち画像だけで構成している
なお、プラモデルはメーカーによって縮尺通りではなく「らしく見える」ためのデフォルメもされており、同型車であってもそれぞれ見せ方や設計の癖があるのも事実で、そこから受ける印象は人それぞれなのでフジミのレビンに対して辛口なのはあくまでも個人的な感想であることを強調しておきたい。
