調子に乗って2本用のペンケースを作ってみた。今回は自分で型紙を作った。
型紙づくり
今回も端材で作れそうなペンケースを作ろうと思いWEBをみて気に入ったデザインの写真をもとにいろいろ考えてみた。
写真を元に革の端材サイズも考えながらボール紙を切り出しておよその形を作ってみる。
1.革の厚みを考えて余裕は大きめに取らないとサンプルよりも小さくなる
2.革一枚で折り曲げて仕上げる場合、革の屈曲を考えて寸法を考えないと歯磨きのチューブのように台形になる。
よって厚紙のサンプルより横は5ミリ程度大きめに取り、縫い止める下端は5ミリ程度狭くすると上から見て長方形に見えることがわかった。
ペンが2本入るサイズを元にサンプルを展開して型取りした。
切り出す段階では裾はすぼめない。
上辺の丸い部分から斜めに切る際、当初はまっすぐ斜めにしようと思ったが折り目を境に角度を替えたほうが見た感じが落ち着くように思ったので「く」の字にしてみた。
丸いところはペットボトルのキャップで円をケガいている。
ちなみに型紙は裾を5ミリ狭めてあるが、実際に革を使った場合どのくらいテーパを付けるかわからないので革は平行のまま真二つに折り、仕上りを見てからカットすることにした。
そのまま革を折ると表面が割れかねないのでいろいろ考えて折り曲げやすいように彫刻刀で溝を掘ってみる。真っ直ぐに丸刀で削り、折りたたむ裾側から1/3は三角刀で深めに溝を切り、上にかけて別たちを使ってグラデーションを付けるように漉いてみる。
トコフィニッシュで裏を整える。
全体になじませたら、ガラス板は持っていないので底が平らなガラスコップでしごいた。
ボンドで貼り合わせてクリップでしばらく固定
ボンドは裾を5mm程度カットしてテーパーを付けることを前提にすぼめてある型紙を参考にボンドを塗布した。
上下同じサイズのまま真ん中で折ったら上部が円筒になる分、歯磨きのチューブのように上がすぼまっているように見える。
裾にかけて斜めに5mmカットした。
上から見ると長方形に見えるようになった。
菱目入れて縫製してコバを磨いて。。。
写真を撮り忘れてしまい、いきなり出来上がり。
参考にした販売品にはついていなかったが、ハトメを入れてみた。
自作(スクラッチビルド)のススメ
型紙をダウンロードしたり、動画を参考にしたり、キットを買ったり、あるいはクラフトの体験や教室に通うのは上手くなる近道なんだろうけど、自分で採寸したり、曲げてみたりいろいろ試行錯誤することで革になんとなくながら癖があるだとかぼんやりだがわかったような気がした。
今回のペン挿しも紙のように考えてそのまま作ると台形に見えるなんて、ダウンロードした型紙を使っていたらわからなかったと思う。そう考えると無料で型紙を配布している方には完成するまで試行錯誤もあっただろうから大いに敬意を表して利用させていただくべきだと痛感した。