プロの職人さんは工具を自分で育てているらしい。安いフチ捻工具を買ったが案の定、使いにくかったので自分で加工した。
捻引き
革のコバに「捻」を入れると端が引き締まり見栄えが良くなる。
フチ捻工具
工具についてはググるとピンからキリまで沢山あり選択に苦慮した。
削ったり加工しても惜しくないので安いものを買ってみることにした。
1週間ほどで届いたが、なんと「キルギス」から。差出欄は見たこともない様な言語の羅列。
地図で見たが、キルギスは遠い。。。
BEFORE
たぶん。。。
この工具がどう使われるかわからない人たちが作っているのか、革に接して捻を入れる低い方の先端が鋭角で刃物状態である。高さが逆であれば一方は丸く磨いてあり問題ないのでちょっと残念。
サイズは間隔2mmというもの。太いステッチとざっくりとした革が好きなので指南WEBを参考に間隔広めで線の太い2mmを一本目に選んだ。
試しにコンロで温めて端をなぞってみたら引っ掻いたような傷が入ってしまった。不良品だなんだとレビューでケチをつける人もいるが、工具は自分の使いやすいように加工するのはアリだと思う。もちろん、一本5千円くらい払う覚悟があればプロ用も手に入るが工具の加工もD.I.Y.の一環で楽しめばいいと思っている。
AFTER
削り直して先を丸くしたらきれいに捻が入るようになった。ルーター、やすり、耐水ペーパー、ピカールでツルツルに磨き上げてある。
この工具、溝を挟んで山の高さが違い、握って右側の山が高い方は革の外側を走ってガイド代わりになるのだが、基本右手で使うようになっている。左利きの当方としては若干扱いにくいが、端材を使って試すうちに多少ぎこちないが右手がコツを覚えてくれた。
定石はアルコールランプで熱してという事だが台所でコンロの火で炙って使っている。
自作のトラベラーズノートのステッチの側にも練習がてら入れてみる。
確かに締まって見えるのでつい、使ってしまいたくなるが、あまり使いすぎるとアクセントを通り越してしつこくなるので捻引きは適度に使うのがコツらしい。