デッドニング

車のフロントドアのデッドニング

フロントドアは「ガチ」のデッドニングを行う

他の部位については天井の「断熱」をメインに施工して残った材料を使って付随的に進めてきたが、フロントドアについてはオーディオ環境向上が目的となる。

エーモン工業 デッドニングキット ハイグレード

実はこのキット、車を買い替え、納車を待つ時点で購入してあった。実に5年越しの施工である。当初はスピーカーをリプレース、デッドニングして、と駒を進めるつもりがそのままでも対して不満がなく過ごしてしまったのだ。

通常のデッドニングキットより材料は良いものを揃えてあるが、材料のみで制振材を押さえるヘラであったりブチルゴムクリーナーなどの道具類は一切付属しないので慣れた人向けと思われる。

手順に従い内張を外す

今回は全て制振材で塞ぐのでビニールを外し難敵のブチルを剥がす。クリーナーでゴシゴシ拭くよりもヘラで粗方刮げ取ったらガムテープなどを使って道連れに剥がすときれいに取れる。

サッと剥がすのがコツ

相変わらずの鉄板ぶり

手順に従い作業を進める

シリコンオフで拭くと塗装のミストが付いている。作業は少々適当でも下地は手を抜かない方が吉

3M シンサレート

フロントドア用に要尺を温存。一面を覆いたかったのだが左右とも下半分のみとなった。断熱には不十分なのでいずれ補強の予定。

しっかりと施工したので他の適当施工部分に比べ外板の響きもよく抑えられている。このデッドニングの結果、純正スピーカーの音がこもり気味で弱くなってしまった。ドアをスピーカーボックス化したことで純正ではこと足らなくなったということだ。たぶん、サービスホールなどから漏れ出ていたことで聞こえていた音が遮断され、スピーカー正面から出る音が中心になり足元から聞こえてくるように感じるのかと思う。この場合、音場を上、正面に持ってくるにはツイーターを追加するのが策となる。

また、パコーンと閉まっていたドアを開閉すると高級車のようにバフッという音がするが少し重くなった。

車のスライドドアの制振・断熱(デッドニング)

スライドドアの外板を叩くとカンカンとよく響く。ドアにスピーカーも付いていないしデッドニングの効果があるのかやや疑問を感じたが、施工に及ぶ。何故か?

そこに材料が残っているから

SEKISUI レアルシルト

そーっと防水ビニールをめくるとそこそこ鉄板も見えるので手の入る範囲で制振材を貼った。より高級感を増すにはドアハンドルやキャッチ付近に貼ると良い。高級車のごとく開閉時にカチャカチャいわなくなる。

なお、防水のビニールを安易に取っ払ってしまうと雨が車内に伝ってトランクに水が溜まるらしい。そっと元に戻す。

ニードルフェルト

内張には前車の施工で残っていたニードルフェルトを使った。単にシンサレートが尽きたから。それなりに吸音、断熱効果がある素材。

効果のほどはもうわからない範疇、やらないよりは良いと思うレベルかと。外板の響きも適度に抑えられているし静音に寄与しているはず。

スライドドア内はオートクローザーや開閉機構、ロックにパワーウインドウも組み込まれておりあまり弄らずメンテしやすいように保った方が吉だと思っている。

ちなみに内側ドアハンドルを外すのにコツがいるがネット上にはHOW TO情報が溢れているので問題ないはず。サンバイザーを外すのに比べればなんて事ない。

車のクオーターパネルの制振・断熱(デッドニング)

我が家の軽ワンボックは夏の暑さ対策で天井の断熱をメインにデッドニングを行ったものの、ロードノイズの減少にはさほど寄与しなかった。ロードノイズを程よく抑えたのはリヤハッチのデッドニングだった。

材料もそこそこ残っていたのでリヤクオーターパネルもついでに施工した。

内張を外す際パワースライドドアの配線に難儀する。この小片からカプラーを取らないと内張が取り出せない。

SEKISUI レアルシルト

手の入るところには出来るだけ制振材を貼っておいた。分量的には少なめだが、細かく気にするとキリがなくなり全面貼りになるので適度に割り切る。

3M シンサレート

サウンドパッケージに倣ってシンサレートを内張の裏に貼る。貼るといっても軽くテープで止めるだけだが内張をはめ込めば固定されるので不問としている。リヤクォーター付近は後にもう一度開ける予定なので「そこそこ」で終わりにした。その際はシンサレートを接着剤で固定するつもりである。

静音、断熱とも効果を体感するほどでもなかったのが正直な感想。施工もほどほどなので多くは求めない。

車のリヤハッチドアの制振・断熱(デッドニング)

乗っている車の上級グレードに設定されるサウンドオプションパッケージに倣いリヤハッチにデッドニング(制振・断熱・吸音)を施工した

ドンガラ

リヤハッチ裏へのアクセスは非常に簡単、10個あまりのクリップを抜くだけだ。

目につくところに制振材を貼る

余っていた東レペフを縁にツライチになるように貼ってみた。本来はロックその他のためのサービスホールなので開けておくべきであるが有事の際は剥がせはいいので割り切って貼る

ライニングはペラペラの樹脂に薄いカーペットが貼られているが、防音断熱とも最小限と見る。サウンドパッケージではこの裏にシンサレートが貼られているので真似てみる。メーカーの考えることは理にかなっているはず。

ついでに内張りに余ったシンサレートを貼ってみた。真ん中の膨らみはワイパー機構のカバーなので巻き込まれるのを避けた。ここまでくると効果云々というより気分の問題と言える

施工後

断熱効果は天井に勝るものはないだろうが、ロードノイズの削減、静粛性には一番効果を感じる場所だったのは意外である。クリップ外しがあれば簡単なので静粛性を求める第一弾におすすめの施工だと思う。デッドニングは3台目であるが、車種により静粛性に効果のある施工場所が違うのが面白い

参考までに、メーカーのサウンドオプションではリヤハッチは内張のシンサレートのみで制振材やその他は施工されない。

車の天井の制振・断熱のファーストインプレッション

断熱効果

施工を時間の取れるGWに行った事もあるが、その時期が例年に比べ涼かった事もあって炎天下の断熱効果のほどについては先送りになる。5月初旬の晴天下、気温25℃でもエアコンを入れるほど車内が熱気に包まれなかったことからも断熱効果はかなり期待できる。

静音効果

雨音は明らかに抑えられており、停車中は「パラパラ」と小さな音がするものの、ラジオや音楽を聴いているとほぼ気にならない。走行中はフロントガラスを叩く音だけが聞こえる感じ。

ロードノイズ

以前施工経験のある2台では試乗直後から頭の上がシーンとなった印象だったが天井が高いからなのか、他の部分がドンガラのためかあまり静かになったとは言えなかった。静粛性向上には他の部分への静音に関する施工が必要だと思われた。

オーディオ

まずはドアのデッドニングが先決かと思われる。特筆すべき変化なし。