ママチャリ1号のリヤブレーキ交換

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ママチャリ1号機は市のシルバーセンターのリサイクル車で2020年現在、10年選手。購入当時、ここ数年は放置に近く、あちこちくたびれてしまった。コロナ禍で在宅が多く、自転車に乗る機会が増えたこともあり、点検を行った。「ギャーッ」と金切り声を上げるリヤのバンドブレーキを改善することにした。

絶叫バンドブレーキ

ママチャリ・シティサイクル標準仕様

昔はスポーツ車以外はリヤのバンドブレーキはごく当たり前の装備で、人通りの多い場所ではベルを鳴らさなくてもブレーキの「ギギ〜」で知らせる事ができていた。

「ママチャリ改造」でググッてみれば先達はゴマンといらっしゃる。経年とともにキーキー言い出す「バンドブレーキ」は「サーボブレーキ」というものに比較的簡単に安価で交換できるらしい。

バンドブレーキ

KARASAWA(唐沢製作所)SRY
OUTER SQUEEZING TYPEというらしい

エントリーモデルに標準装備の最もベーシックなブレーキシステム

バンドブレーキ
ゴム素材のライニングが、回転するドラムを外側から締め付けることでブレーキがかかる仕組み。シングルスピードの軽快車(ママチャリ)や子供用自転車の標準的なブレーキ
シンプルな構造で普通は乗り捨てるまで壊れないパーツだと思われる。

サーボブレーキ

KARASAWA(唐沢製作所)AN
INTERNAL EXPANDING TYPEというらしい
バンドブレーキとサーボブレーキは互換性があり交換が可能

回転するドラムに対しライニングを内側から外へ押し広げることでブレーキがかかる。雨水などがブレーキ内部に侵入しにくい防水構造と音鳴りを極力抑えてある。

ママチャリ1号機はシングルギアでチェーンカバーはハーフタイプなので後輪をバラすのはさほど難しくない。詳しいサイトを参考に作業はサクサク進められる。が、難関は固く締まっているドラム外し。年季が入り錆びついているだけに厄介だ。

ドラム外しとSST

ユニバーサルホルダーツール

ブレーキの交換にあたってはハブにねじ込まれたドラムを外すのが作業のヤマ場となる。
「ユニバーサルホルダーツール」があると便利

この作業で「ラスボス」と言われるドラム外し。ブレーキをかけるたびドラムを締め付ける構造なのでハンパなく固い。CRCを吹き付けておき、当初は車輪を手で持ってSSTを回してみるがビクともせず、最終手段は目についた脚立に車輪をくくりつけてSSTにはパイプ延長でなんとか緩んだ。通販のSSTのレビューに、安物はピンが曲がったり、SSTの素材の強度不足で買い直したなどと書いてあったのでアストロプロダクツのバイク用を用意して正解だった。

その他のツールの購入

自転車には15mm、13mmといった特有なサイズが使われており、セットのコンビレンチセットを使っていたが、短いので力が入れ難く、13−15ミリのメガネレンチを買った。ママチャリや軽快車と言われるジャンルのリヤハブは15mmのナットが一般的な仕様だ。モンキーレンチで用は足りるがブランドに拘らなければケチるほど高い工具ではないし、「アストロ」や「ストレート」ブランドでも十分事足りる。

交換完了

作業は正味1時間程度で終わった。バンドブレーキの方がよく効くがサーボブレーキは動作音がほとんど無いので快適である。なお、シューの引き摺り調整は一応やってみた。緑の樹脂蓋についたネジで調整できる。二つのシューの支点を調整するようになっている。

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