挿し木のバラを地植えする

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挿し木から1年生と2年生のバラを地植えする。挿し木の養生についてはいろいろHow toが掲出されているが、定着した株が元気なら神経質な手入れをしなくてもそれなりに育つような気がしている。


記:2023年1月9日

つるバラ「羽衣」(2022年5月)

2022年5月に挿し木したつるバラの「羽衣」
成長が旺盛なのか夏までに花を一つ二つと咲かせ、さすがつるバラとあって秋には1mくらいまで伸びた。挿し木の成長期は花は咲かせない方が良いらしいがあまり気にせず花を楽しんでいる。

羽衣は四季咲きで微香だが、フルーティな香りがあり、ロゼット咲きのピンクの花はまさに「バラ」らしい咲き方をする。親株が定植から20年近くを経て太くなった枝はカミキリムシの幼虫の餌食になりトンネルだらけにされやや樹勢が悪くなった感じもあったのでバックアップも兼ねて挿し木したが当初3年は失敗の連続。2022年にやっと挿し穂4本が定着したもの。ただし、鉢上げ時に一本枯れたので実際に冬を越せそうなのは3株である。

四季咲きの原種の一つといわれる「Old Brush」(2021年5月)

2021年5月に挿し、2年目を迎える「Old Brush」
非常に成長が旺盛な種で既に2株は秋口に別の場所に地植えしており挿し木だったと思えない成長ぶりである。

写真は親株の「Old Brush」
咲き始めは羽衣に似た顔をしているが、開花が進むととてもきらびやかになる。

鉢から取り出す

つるバラ「羽衣」の根の状態
2022-2023にかけての冬はどちらかというと暖冬で株が完全に休眠に入っていない様子で、地植えに際しできるだけ根鉢を崩さないようにした。
休眠中の株の根はもっと茶色で乾いた感じだ。
 植える場所は半月くらい前にに50センチくらいまで掘り起し、牛糞、バーク堆肥、鹿沼土、赤玉土を元の土に混ぜ込んでおいた。植え底には肥料を混ぜこんである。

「Old Brush」も根がよく回っている。
こちらは強制的に葉を落として矯正休眠にしてみたのだが、根は休んでいる状態ではなく、つるの「羽衣」と同様、土は払わず植えつけた。

まだ土が凍る時期なので植え付け後の水やりはしていない。この時期は自然に任せた方が良さげ。

ちなみに2株とも大きめの鉢にに鉢増ししていたが、鉢底にスチロールをゴロゴロ入れてあったので意外に根が浅い。

地植えとつるバラの軽い誘引

つるバラの新苗は最初の冬越しは強めに選定した方が良いというのが定説であるが、今回は全く切らずに誘引してみた。「Old Brush」は同時に4株が定着し、親株も含め真冬も花が咲き全く冬越しの要素を見せなかったがこの1株は葉を強制的に取ってみた。
さてはて結果は春を待ってという事になる。ただ、この場所は家の北側にある自転車置き場の北側に面したフェンス際でやや日照条件が厳しいので合わせて観察が必要である。

植え底には施肥を忘れないように

春を迎え葉が充実し始めたらお勧めの肥料(ただし、少し高い)

Old Brushについて

以下は、「姫野ばら園八ヶ岳農場」さんのHPからのコピペ(不許可:原文のまま掲載)

四季咲きばら誕生に大きく貢献した品種で60日に一度は咲く「庚申(コウシン)」の名の由来ともなりました。実際には60日よりも速いペースで咲き続けます。最良の花壇用品種でもあり、秋の花はローズ色がかる微妙なタッチで、なお一層美しい。

中国からヨーロッパへ伝えられ、ばらの進化に多大な影響を与えた貴重な4つの品種「フォー・スタッド・ローズ・オブ・チャイナ」の1つがこの「オールドブラッシュ」です。完全な四季咲き性をもったこのばらは、1793年にパーソンが入手し「パーソンズ・ピンク・チャイナ」と名前が付けられました。最初のノアゼットローズである「シャンプニーズ・ピンク・クラスター」を誕生させたことでも有名です。また、ロサ・モスカータ や キャトルセゾン との交配もされブルボンローズなどの新系統も誕生させています。その後のばらの歴史に多大な影響を与えた重要なばらです。

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