3年にわたって失敗した。ツルバラ「羽衣」の挿し木に今年もチャレンジした。
地植えにして15年以上経つ古株で、昨年はテッポウムシに食い荒らされて秋に咲かなかったので何としてもバックアップをしたかった。
4度目(4年目)の挿し木チャレンジ
地植えにしてからでも15年以上経つ大きな株も病気や虫の被害であっという間に枯れてしまうこともあるようなので、バックアップにと3年ほど前から5月ごろになったら挿し木にチャレンジしていたが、ことごとく失敗、昨年は近所の伯母の家の庭の剪定ついでに挿したものだけが付いたという笑えない状況が続いていた。
2022年5月、4度目の正直?
ツルバラ、「羽衣」の1番花が終わらないうちに切った若い枝を使って挿す。
例年通り、
1.切った枝を「メネデール」溶液に2~3時間浸す
2.挿し穂を水揚げしている間に用土(小粒の赤玉土)を水に浸し土に十分に水分を吸わせておく
3.新品またはアルコール等で十分に消毒した鋭利な状態のカッターナイフ等で枝を斜めに切る
4.ルートンを軽くまぶし、用土に挿す(ルートンが取れないよう別のもので穴をあけること)
5.挿し穂は風などで揺れないよう用土をしっかりと押さえておく
6.東側など朝日が当たる程度で日中は明るい半日蔭で水を枯らさないようにして養生する
7.適度に忘れること
5枚葉を一組残す、葉が大きい場合は半分ほどに切って蒸散を抑制し、もう一節分は葉を取って土に埋まるようにするとそこから根が出やすいらしい。つまり一本につき二節分と切り口分の長さが必要
2022年5月8日(挿し木当日)
午前中に用土を水に浸し挿し穂を切って水揚げ、昼食後午後からポットに施すのがいつものパターン
といっても成功したのは昨年わずかに一回だけだが。。。
挿し木の用土については鹿沼土、または赤玉土の新しいもの(無菌)を使うとあるが、赤玉土を使っている。
2022年6月、ポットの底から根が出た!
適度に忘れていたが、一部の葉が黄色くなったりで今年もダメかと思ってポットを持ち上げたら根が出ていたので速やかに鉢上げした。
ツルバラ「羽衣」の挿し木の鉢上げ
1.用土は草木の培養土4:赤玉土3:ピートモス3で用意
2.鉢はバラに良いとされるスリット鉢の4号(ロング)
3.バラは縦に根を延ばすらしいので用土は底から十分に入れて穂は浅めに植える
4.真夏を越すまでは挿し木の養生を行った半日蔭で土が乾いたら潅水する
※根は弱いのでできるだけ触らないように植え替えるのが良いらしい。
挿した4本とも根が出た
スリット鉢の効用について
メーカーの説明
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するためにデザイン設計された理想的な植木鉢です。
根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上を有効利用することができ、植物の生育に大きな効果 をもたらします。特殊技術のスリットが栽培ロスを減らします。
スリット鉢は根詰まりを極限にまで抑え、鉢上げの回数を最少限に減らすことが可能です。
WEB上でもロザリアンによってスリット鉢の使用を勧めている記事が多い
水風呂にて最初の水やり
初回は土にしっかりと水を吸わせることが肝要
ここからが勝負でもある、挿し木したポットを置いていた場所で夏を越す。新芽が出て新しい葉が育ってきたら他の鉢植えバラと同じ日向へ
新しい葉が出るまでは肥料等は必要ないとのこと。用土も挿し木した時に近い環境を維持するために赤玉土やピートモスなどを多めに混ぜて養分の少ない土で鉢上げするのがコツらしい。
テッポウムシの被害
鉢植えで購入して20年ほど、地植えにして15年ほどになる古株のツルバラ「羽衣」
昨年はカミキリムシの幼虫、別名「テッポウムシ」に食い荒らされて枯れそうになった。
株元におがくずのようなものを見つけたら即、殺虫剤で退治しないと大変なことになる。
確かに鉄砲の銃身のように中が空洞に食べられてしまう。ここ何年もこんな被害に遭ったのは初めてのことでなかなか受け入れざる問題だったが、大きな幹を3本も失うことになってしまった。
殺虫剤で退治
株元に切りくずが出たらその付近に卵を産み付けられた穴があるのでノズルを差し込んで殺虫剤を噴霧すればよい。