マイカーは黄色ナンバーの売れ筋ワンボックスである。夏場の炎天下はエアコンが効いていても焼けた天井からの熱気が顔の高さくらいまで滞留する。渋滞や信号待ちでは日陰に入りたいと思うし、アイドルストップの時間も短くなる。また、梅雨時期は雨が天井を叩く音もなかなかの騒音だ。
車の天井裏に制振材、断熱材を仕込むには腰から上の内張を外すという厄介な作業を伴い半日以上の時間を要するので土日以外の連休が続くGWをターゲットにした。作業日前日の午後、下準備としてサンバイザーやミラー、ピラーなど外し、ドアを閉めて置ける程度まで準備した。
天井裏にはシール一枚貼られていない、上級グレードにはライニングにシンサレートが貼られているが太陽をいっぱいに受けて暖まった空気は逃げることなくこの空間で熱さを増し天井に湯たんぽを載せたような状態になるわけだ。また、この状況では雨音が賑やかになるのは想像に難くない、世の中の殆どのミニバン系の実情だ。
天井の制振・断熱施工にあたってはアルミテープを準備しておいた方が良い。殆どの車種で天井のライニングに室内灯、アンテナの配線やリヤウォッシャーのホースがアルミテープで固定されている。樹脂テープの熱などによる経年劣化を嫌ってかほとんどの車でこの場所にはアルミテープが使われていると思われる。
制振材を切りながら貼るのは効率が良くないので事前に大小の短冊に切り分けておいた。天井裏の写真や梁間の寸法もWEBで調べる事ができたのでおよそ面積などを考慮しながら貼付位置を落書き程度に紙に書いておいた。出たとこ勝負でランダムに貼るよりシンメトリーに施工した方が気持ちいい。当日、天井のライニングを摘出したらシリコンオフで全体を拭う。
梁はコーキングのようなもので天板に点付けされており、それを固定しようとコーキングボンドなどでガッツリ接着する人も見かけるが、メーカーがあえて溶接しないのは車体のよじれなどを考えてのことだと思いやめておいた。車の構造って何も考えていないようでいろいろな計算がされており熱の収縮で歪むとか無用な補強は全体のバランスを崩す事があるのではないかと思うのは素人考えだろうか?
制振材を貼ってコーヒータイムとした