スタンダードローズ台木(秋採取)と接ぎ木

近所の河原からノイバラを根ごと採取し台木として使う

2023年10月22日

既に鉢に植え付けてしまったが、河原から一本、根ごと掘り出してきた。
真っ直ぐに伸びた枝が2本、株分けは難しいのでどちらかは「芽接ぎ挿し」など、挿し木にすることになりそう。

スタンダードローズの台木には若干細いようにも思うが、試作として低めでミニバラのスタンダードにチャレンジというのもありかと思案中。いずれにしても年が明け、2月ごろまで養生する。

接ぎ木チャレンジ

2024年1月3日 接ぎ木と台木の挿し木

仮植えしておいたノイバラを掘り出す。
右側のまっすぐの物を活かし、もう一本は根元から切って挿し木にしておく。

接ぎ木の穂木に選んだのはアイスバーグ「ICE BERG」、別名はシュネービッチェン「SCHNEEWITTCHEN」ドイツ語で白雪姫の意らしい。
中輪で、長い間繰り返し咲き、細いが枝をたくさん出すので選んでみた。割とまとまって花を持つのもスタンダードに向いていそうな気がして「初」接ぎ木に選ぶ。

カッターナイフに新しい刃をセットし冬剪定剪定した枝を切ってみる。
穂木は前日に剪定し、メネデール溶液に漬けておいたものを使った。

台木の断面を割るのが難しく2度ばかりカッターの刃がそれて皮を削いでしまい、そのたびに台木をカットし直すので当初より5センチ以上短くなってしまった。

まだ成功したわけではないのでコツなどを述べることはできないが、穂木と台木の太さがまあまあ同じだったので形成層の密着度は高いとみている。
芽は外を向くようにした。

一応、最初なので、教科書通り、
Newメデールという専用の接ぎ木テープを用意してぐるぐる巻いてみる。
youtubeなどで見ていると、いとも簡単にテープを伸ばしながら巻いているが、これが結構難しく、途中で切れたり、巻いている間に穂木が動いたり、なかなか難しい。

乾燥防止の為に溶かしたロウに接合部から先を漬けるという方法もあるらしいが、ビニール袋をかぶせてみた。

結果がわかるのは3ヶ月後くらいだろうか?

2023年2月3日

接ぎ木から一か月。
わずかに芽が見える。

2023年3月2日

接ぎ木から約二か月。
気温の緩い日も増え、芽がやや大きくなった。
穂木を取った地植えの親株も新芽の様子が同じなので見守っていきたい。

同じ日の親株「ICEBERG」
同時に接ぎ木した「Old Brush」に比べて芽の成長が遅いが、地植えの物と芽の出方が同じで安心できる。

2024年3月28日

気温も上がってきたのでかぶせていたビニールを外した。接ぎ穂2本とも力強く新芽が出現。

2024年4月8日

あっという間に新芽が大きくなり、菊用の輪台では心もとない状態になってきた。

支えを自作

芯のある細い支柱を丸く曲げ、同じく芯のある支柱を使って支えを作ってみる。

2024年4月24日

たくさんの蕾を持つ

2024年5月6日一番花が開花

ひとまず、昨秋近くの川原から根ごと掘り出してきたものを台木にした接ぎ木は成功した模様。
1巡目の開花が一段落したら、少し切り戻して枝が増えるようにしようと考えている。

これだけ立派な花を咲かせているので、台木と接ぎ穂の癒合は十分にできていると思うが、怖いので接ぎ木テープはめくっていない。調べると、秋ごろにはめくっても良さげ。

2024年5月13日

少しずつ咲き始めた。
初めての接ぎ木の為、自信は持てないが、ここまでくれば接ぎ木が成功したと思われる。

下から2番目が1番花
徐々に咲き始め、5月中旬くらいにはにぎやかになるだろう。花が終わったら強めに切り戻し、花は我慢して枝の充実をはかりたい。
アイスバーグ(シュネービッチェン)はどちらかというとよく分枝し蕾を房で付けるので、スタンダードに仕上げやすいのではないかと思う。ただし、枝が細いわりに徒長するのでこまめな切り戻しをしないと地植えの場合、放っておくと地面に這うように広がってしまい、花が土に突っ伏していたりする。

2024年5月20日

さらに開花が進み、咲ききった一番花をピンチ
ICEBERGは横張り性なので、平面、扇形に広がってきた。大きくなってきたら、当初の円形の支えだけでは心許ないが、大きく作り直す際は楕円状にするか、案外、扇型、あるいは熊手状の支えにしても良さげ。